ハトの生態や習性を知って被害を防ごう!
卵や巣への対処法も紹介


こんにちは!
みんなのハト対策屋さんの遠藤です。
もしあなたがハトの被害に悩んでいたら、ぜひお伝えしたいことがあります。それは…
「ハトの生態を知ると、ハト対策や鳩よけに役立つ」ということです。
ハトは人の家に住みついて、巣を作ったり、子どもを産んだりします。一番の被害は、家が大量のフンで汚されること。また、鳩を放っておくと、あなたが知らないうちに、お隣さんやご近所さんに迷惑をかけているかもしれません…。
でももし、ハトの生態を知ることで、ハトの被害にあう確率が少なくなるとしたら…。
ハトについて、少し知っておこうという気持ちになりませんか?
この記事では、ハトの生態や種類、どんな被害をもたらすのか、卵・雛・巣についてなど、ハトという生き物について紹介していきます。
目次
人に被害をあたえるのは主に「ドバト」「キジバト」
私たち人間に被害をあたえるのは「ドバト」「キジバト」の2種類です。
その中でも、私たちの家のベランダにフンをしたり巣を作ったりするほとんどが「ドバト」。
ではまず、ドバト・キジバトの特徴や生態からみていきましょう!
ドバト

- 繁殖力が強い
- 街の建物に巣を作る
- 鳥獣保護法により、捕獲や処分は禁止されている
中央アジアやヨーロッパなどにいる「カワラバト」のなかでも、飼育/家畜用のハトが「ドバト」と呼ばれています。もともと野生のハトでしたが、人に慣れやすいので食用や伝令用のハトとして利用されてきました。
1500年ほど前に日本に入ってきた外来種でもあります。
緑色に光る首元!ドバトの特徴
見た目の特徴は緑色に光る首元。また、繁殖力が強いので数が増えています。
群で行動するのも特徴で、最大では100羽を超す群れも。 自分に対しては、ものすごく執着心が強く、一度巣を作った場所には何度も巣を作ろうとします。
「巣を撤去したのに、3日後にまた巣を作られた…」
「追い払ったのに、しつこく何度もやってくる…」
私たちみんなのハト対策屋さんにも、毎日しつこいドバトに悩まされている方からの電話がかかってきます。ドバトの駆除は、一筋縄ではいかない難しさがあり、高度な技術が必要。鳥獣保護法で守られているため、一般人が捕獲したり駆除・処分することは禁止されています。
お困りの方は、こちらからハト対策の専門家に相談してみることをオススメします。
キジバト

キジバトは昔から日本にいるハトです。
もともとは山里で繁殖し冬に寒さをしのぐために市街地にやってくる鳥でしたが、近年では都心でもよく見かける身近な野鳥になりました。
鳴き声でわかる!キジバトの特徴
キジバトはオスとメスの2羽での行動が多く、なんといっても鳴き声が特徴的です。
「デーデー、ポッポー」この鳴き声ですぐ分かります。この鳴き声、近くで聞くとかなりうるさいんですよね…。
全体的にやや赤みがかった色をしていて、羽は鱗(うろこ)のような模様になっています。
ハトは繁殖力が強い!
ハトは1年中繁殖(産卵・子育て)ができます。
時には、育児中に次の繁殖活動を開始するハトもいます。
ハトは生まれた後1ヶ月ほどすると巣立ちます。そして6ヶ月後には発情して繁殖期を迎えるのです。1日に数回交尾をする場合もあるほど。あっぱれですね。
また、エサの少ない季節でもハトは「ピジョンミルク」という栄養豊富なミルクを雛に与えることができます。
哺乳類以外でミルクを与えられる生物はめずらしいんです。ハトが1年中繁殖することができるのは、この「ピジョンミルク」のおかげもあります。
ハトはなぜベランダに巣を作るの?

ハトはなぜ「人の家のベランダ」に巣を作るのでしょうか?
他にも巣を作れそうな場所はたくさんあるのに…。
ここではその理由を説明していきます!
ベランダは、子育てするのに安全な場所だから
まず、ハトは夫婦になると、一生をともに過ごします。そして、多い時は年に5〜6回も卵を産みます!子育てのために、天敵であるカラスや猫に狙われない、安心できる場所を探します。
またハトは、周りを囲まれている場所に安心感を感じるようです。よく言われるのが、「3つの面を囲まれた場所」を好むということ。そう考えると、ベランダはハトにとって安心できる最適な場所になるのです。
ベランダのなかでも、室外機の裏側や、植木鉢や荷物のものかげなど、死角になる場所がとくに安心できると考えられます。マンションの空き部屋のベランダは、ハトにとっていちばん都合のよい場所。また、昼間に人がいない家も、ハトは「敵が居ない」と認識するので、巣を作られやすくなります。
ハトに巣を作らせないためのポイントは、「ここは人間の住むところ」とハトにアピールすること。ハトのフンがある場所は、「自分たち=ハトのエリアだな」と勘違いして、住み着いてしまうのです。
ベランダはハトにとって「水飲み場」にもなるから
ベランダには、「ドレン」があります。
※ドレンとは、雨水や汚水、生活排水などを流すための溝やパイプのこと。また、エアコンの室外機から出る排水液のことも指します。排水に使われるパイプは、ドレン管と呼ばれます。
ハトにとっては、そのドレンや雨樋(あまどい)が近くにある場所は、飲み水がある「水飲み場」なのです…!ハトが来ないように、水気がないようにしておきましょう!
ベランダ以外に、ハトが巣を作りやすい場所
倉庫、工場、学校、病院、駅、神社、寺など薄暗い内部の建物も、ハトは好む傾向にあります。
神社やお寺にはハトのエサが用意されていることが多く、当然ハトが住みつきやすくなります。
このように、ハトは「周りを囲まれた場所」「入り組んだ場所」に巣を作る本能があります。
台所にハトのフンが…一体なぜ?
キッチンで料理をしていたら、上からハトのフンがポトリ…。換気扇の方で音がするので見てみると、ハトがいた…!
これ、けっこうあるケースなんです。換気扇のフードの中にも、ハトは巣を作ります。
ハト駆除のお願いが通ったよー!\(^^)/ハトには申し訳ないけど、換気扇に巣を作らないでおくれ、、換気扇のフタを閉めたので料理中は窓を開けるしかなくて困ってたよ(/Д`;
— ayacco (@aya_fuwafuwa) 2017年5月25日
一戸建は、太陽光パネルに注意!
一戸建ての場合は、
- 太陽光パネル(オール電化住宅の場合、とくに注意!)と屋根の間
- 雨樋(あまどい)の戸袋のなか
などが狙われやすいです。
ハトはなぜ同じ場所にフンをするの?
ハトは、同じ場所に何度もフンをします。(やめてほしいですね!)
実はこれ、ハトの「同じ場所、同じ行動を好む」という習性が関係しています。
「ここはこれをする場所だ」と決めて行動をする傾向があるのです。
例えば、
- 周りを見渡すところ
- 休憩するところ
- エサを獲るところ
- 巣作りをするところ
- 寝るところ
などなど。ハトはある意味ガンコなんです。
「この場所は私の巣!」そう決めたら、その場所にはしつこく何度も来ます。
ちょっとやそっとの対策ではあきらめません。
そのしつこさは「帰巣本能」にあり!
ハトは、自分の巣に帰る「帰巣本能」がとても強い生き物なんです。
その帰巣本能を活かして、伝書鳩やレース鳩として活躍してきた側面もあります。
例えば昔の新聞記者は、ハトの強い帰巣能力を活用して、伝書鳩を使っていました。
遠く離れた現場から新聞社まで、伝書鳩が記事を運んでくれたのです。屋上にハトを飼っていた新聞社もあるとか。驚きですね。
逆に言うと、「ここは私の家だ!」と一度思い込んだら、何度追い払っても、そう簡単には去ってくれません。
そして我が物顔で、何度も何度も同じ場所でフンをしていくんですね…。
一説によると、ハトは「場所」「人の顔や姿」などを覚える能力もあるようです。例えば、一度エサをくれた人のもとには何度も来るとか。1キロほど先にいる人の顔を見分けられる、という説もあるほど。
ですので、「この人(場所)は安心だ」と思われないように対策する必要があります。
大量のフンによる被害

ハトのフンには病原菌やウイルスが付いていることがあり、感染する可能性もあります。
また、マンションやアパートなど集合住宅では、お隣さんにフンの被害が及ばないよう、十分な注意が必要です。
※私の経験上からも、ハトの被害がお隣りやご近所さんに及ぶというケースはかなり多いです。トラブルに発展してしまう方も、少なからずいらっしゃいます。
さらにハトは自分のフンのにおいに執着するため、フン自体もハトが何度も来る原因になってしまいます。
ですので、ハトのフンを発見したら早いうちに掃除してしまいましょう!
フンの害や掃除方法については、以下の記事でも詳しく説明しております。
【関連】ハトのフンは危険!安全で正しい掃除方法とあなたがすべきハト対策
ベランダにハトの巣を作らせない!正しい対処法
ハトの被害場所で最も多いベランダ。
もしあなたの家のベランダにハトの巣が作られてしまったら、かなり大変な戦いになることでしょう。
巣をつくらせないためにも、ここで正しい対処方法をご説明します。
鳩の巣の撤去方法については、以下の記事で詳しく解説しております。合わせてご覧くださいね。
【関連】うわ、ハトの巣を作られた!被害を広げないための対処法をチェック
ハトの行動パターンを知って、ベランダのハトの被害を予防しよう

ハトがあなたの家に住みついて巣を作るまでには、決まった行動パターンが存在します。
1.ベランダと同じくらいの高さの場所にとまる
ハトは、「あそこのベランダがよさそうだ」と狙いを定めたら、ベランダが見える場所にとまって様子をうかがいます。
よくあるのが、ベランダの反対側(正面)にある建物の、屋上や電線などにとまること。
2.実際に狙ったベランダに飛んできて、安全確認する
ハトは最初警戒して、端の方にとまります。ベランダの手すりなどにとまることが多いです。
この時、最初に「狙った家の隣の家のベランダ」にとまり、その後に狙った家のベランダに入ってくる、というような慎重な行動をとるハトもいます。
手すりにとまっているハトは、休憩している場合がほとんど。
ただしその休憩中に「ここは巣としてよさそうだ!」と思われたら、巣を作られてしまいます。
そうなると、苦しいハトとの戦いが始まってしまうことに!
そうならないための、ハトに巣を作られない対策は以下になります。
- ベランダをこまめに掃除し、清潔に保つ。
- 巣の材料になる、針金、木の枝、ダンボールや荷物を置かない。
繰り返しますが、ハトは自分のフンにとても執着するため、ハトのフンを見つけたらすぐに掃除することが大事です。
【関連】ハトのフンは危険!安全で正しい掃除方法とあなたがすべきハト対策
ハトが卵を産んだ!雛(ヒナ)が生まれた!どうすれば良い?

ハトの卵や雛は勝手に処分してはいけません。鳥獣保護法で禁止されています。
「ハトが卵を産んだ」「雛が産まれた」 こういった場合には3つの選択肢があります。
- 雛が巣立つまで見守る
- 自分で撤去・駆除する
- ハト対策の専門業者に依頼して、撤去してもらう
ちなみにハトは、卵を2個産むという特性があります。
ハトの卵が孵化するまでには、およそ18日間。巣立ちまでは1ヶ月ほどですので、雛は短期間で成長します。動物のなかでもこの成長速度はトップクラスです。
もし、鳩の雛が巣立つまで見守る!と決めた方は、以下のことを注意していただきたいです。
- お隣さんに雛が歩いていかないよう対策をする
- 雛のフンを、スグに掃除する
- 鳩の巣に虫がわくことがあるので、虫対策もする
雛は孵化して3〜4日目くらいからフンをしますので、親に加えて子供のフンの被害も増えます。お隣さんのベランダや家にいかないように、注意しましょう!
ベランダであれば、お隣さんとの境目をしっかりふさぐなどの対策をしてくださいね。
自分で駆除するのは難しい
「自分で駆除できないの?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、それは現実的ではありません…。
ハトは鳥獣保護法で保護されているため、個人で駆除をする場合は自治体に申請したり書類をいくつも提出したりと余計な面倒が増えてしまうからです。
そのため、ハト対策の業者に依頼するのが面倒もなく一番手っ取り早い方法となります。
※みんなのハト対策屋さんでは、ベランダにハトの雛がいる場合も、安全に撤去する方法をとっています。 「ベランダにすみついたハト、一体どうすればよいの?」とお悩みの方はこちらからご相談・ご依頼くださいね。
都会はハトにとって住みやすい場所

現代のドバトは駅や公園、住宅街など、いたるところで見かけますよね。
それは都会がハトにとって好都合な環境になっているからです。
天敵に怯える必要なし
ドバトの天敵は、カラスやタカ、ワシ、フクロウ、猫などがいます。タカやワシは肉食なので、時にはハトを襲って食べることも。
ただし、そんな危険なタカ、ワシ、フクロウなどは、人の住宅地や生活圏内にはほとんどいません。都会に多いカラスや猫は、エサが豊富にあるので、わざわざハトを襲うことも少ないのです。
つまり都会に住むドバトは、あまり天敵に怯える必要がなく比較的安全だと言えます。
人間の食料のゴミが食料源になる
現代のドバトは街や都会に住むことが普通になっていますので、そうなると自然と人間の出すゴミ、食べ残し、エサなどを食べるようになります。
街のドバトにとっては、人間の食料のゴミが、主な食料源なのです。その意味では、人間の生活がハトを街や家に呼び寄せている、とも言えるかもしれません。
気をつけていただきたいのはハトに対してのエサやりです。
ハトに餌をあげると、ハトの繁殖が増えます。そして、近くのマンションやビルのハト被害が増えることになります。絶対にやめましょう!
最後に
今回はしつこいハトの生態・習性を、巣や卵、雛の対処法もふまえてご紹介してきました。
巣を壊されたり撤去されたりしても、もう一度巣を作りに戻ってくるほどの執着心。
これに耐えきれなくなる人は多いです。
例えば以前、ハト対策業者に依頼してハトの巣を撤去し、侵入防止のためにネットを貼ったお客様の話を聞きました。
しかし、その後ハトが来なくなって「もう大丈夫だろう」と思いネットを外したところ、数日後、またハトが戻ってきたとのこと…。
このような事例はたくさんあります。
しかしハトの習性を知ってか知らずか、雑なネットの貼り方や対策をする業者もいるのが事実です。
みんなのハト対策屋さんでは、ハトの生態・習性を熟知した専門家が、お客様の被害の状況をしっかり調査した上で最適な対策をご提案しています。
もし、徹底的にハトを追い出してほしい!という方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談くださいね。


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