みんなのハト対策屋さん

鳩よけ・対策グッズの効果はない?オススメのグッズや正しい使い方は?

愛知県 A.H様

鳩がベランダに入ってきて大量にフンをし、困っています。
フンは臭いだけじゃなく汚いと聞くので、小さい子供がいる以上衛生面が心配です!
朝早くから鳩の鳴き声で起こされるのもつらいですし…。

CDを吊るす・おもちゃのヘビを置く・鳩よけスパイクを設置するなどグッズを使って対策していますが、あまり効果がありませんでした。

子供を保育園に預けた後、昼間は仕事で出ているので鳩を追い払うこともできず、どうしようもありません。

効果的な鳩よけグッズはどれなんでしょう?
またグッズの正しい使い方を教えて欲しいです。

被害状況に合わせて、適切な鳩よけグッズを正しく使いましょう!

自宅の鳩被害の状況をチェックしよう

こんにちは!「みんなのハト対策屋さん」の遠藤です。

今回、相談者様の使用したCDやおもちゃのヘビといった対策グッズ。
これらのグッズはカンタンに購入できますので試しやすいですよね。
ではなぜ効果がなかったのでしょうか?

実は鳩よけ・鳩対策グッズは、被害状況に合わせて適切なモノを正しく設置することが大切。そうしないと効果は限定的なものになってしまいます。

ですのでご自分で設置する場合は、自宅の被害状況をよく理解した上で設置しましょう。
鳩被害は以下の4段階のレベルがあります。

被害レベル 特徴
レベル1:休憩鳩 ベランダの手すりなどに羽休めでとまりにくる。フン害も少ない。
レベル2:待機鳩 ベランダの中に入るようになりフン量も増える。そこが安全だと認識した段階。
レベル3:寝ぐら鳩 夕方や夜にも居座るようになり、大量のフンと騒音被害に悩まされる。
レベル4:巣作り鳩 巣をつくられ子育て場所にされてしまった状態。ヒナが生まれればフン被害もさらにひどくなる上に、個人では対応できない。

ここから状況別にオススメの鳩よけグッズとその使い方をご紹介します!

ぜひ参考にしてくださいね。

【被害が初期段階なら】CD・おもちゃのヘビを設置する

CDやおもちゃのヘビの追い払い効果はない

CDやおもちゃのヘビは、最初は驚かせて追い払う効果がありますが、それも一時的なもので慣れてしまうと効果はありません。

また相談者様のような状況を「鳩被害レベル」に置き換えた場合、そもそもCDなどを使った対策は効果が薄いんです…。

相談者様は「鳩がベランダに入ってきて大量にフンをされて困っている」とのことだったので、被害はレベル2〜3あたりだと考えられます。
このような場合はベランダに入っている時点で「ここは安全だ」と思われているため、光り物などではあきらめない可能性があるんですね。

なんども言いますが鳩は一度執着したらしつこいです。
使用するのであれば執着する前、つまり視察に来てるレベル1の段階で使うべきですね。

なお設置する時は、鳩がとまりそうな手すりの近くにCDやおもちゃを置くなどしましょう。

またCDに似たようなもので、防鳥棒(防鳥トルネード)というものもあります。キラキラと太陽光を反射して鳩を威嚇するんですね。

光の反射が近所迷惑になる可能性もあるので、設置場所には注意してくださいね!

【鳩を留めさせない】スパイク・ワイヤーを設置する

鳩がベランダの手すりなどに留まるなら、スパイクやワイヤーを活用しましょう。

鳩よけスパイク

鳩よけスパイクは、鳩がよく留まる場所に隙間なく設置することで留まりにくくする効果があります。
その名前の通りトゲトゲなのですが、鳥獣保護法により鳩の殺傷は禁じられているため、スパイクは「針」とはいえ鳩を傷つけないように作られているんです。

スパイクを設置する時は両面テープや結束バンドを使い固定しましょう!

一方でスパイクを選ぶ・使う上で注意点があります。

鳩よけスパイクの選び方

まず針山が低いと鳩が底面を厚くして平気で巣を作ってしまいます

また針が垂直についているものだと、鳩が針山の上にうまくとまった際に安定してしまうので効果は低めです。
さらにスパイクの材質が樹脂(プラスチック)製なだけでも、鳩にとってあまり苦痛ではなくなります。

先ほどご紹介した商品なら「針山が高く・斜め構造」「材質は金属」のため問題ありませんが、ご自分で選んで購入する場合はこの点を意識してくださいね。

鳩よけワイヤー

鳩よけワイヤーは手すりに設置するもので、スパイクと同じく鳩に不快感を与えて留まらなくなるようにするグッズです。

ワイヤーを設置する時は固定するためのポールなどが必要ですが、以下のグッズはどちらもセットになっているためオススメ!

様々な幅の手すりに対応できるほか、ワイヤー部分のアームを折り畳めます
そのため手すりに布団などを干す時に便利なんですね。

設置も以下の手順でカンタンにできますよ。

  1. クランパーのネジを外し、手すりを挟むように固定する
  2. アームのバネにワイヤーを固定する

さてここまでスパイクとワイヤーについてご紹介しました。
ちなみに相談者様の鳩被害レベルだと、これらのグッズのみでは対策として足りないでしょう。

鳩にとって「手すりに留まりにくいだけ」ですので、その場所に執着した段階では効果が激減します。
そこで私がオススメしたい鳩よけ対策グッズは「忌避剤」です。

【鳩を近づけない】忌避剤を設置する

鳩がベランダに執着したり、ベランダに入ったりするなら忌避剤がオススメです。

忌避剤とは、鳩が嫌がる成分を含んだ薬品のこと。
鳩がやってきて留まる場所にスプレーしたり設置したりすることで鳩を寄せ付けないようにします。

スプレータイプ

比較的安価でカンタンに使えるのがスプレータイプの忌避剤。
鳩被害レベル1〜2の段階の方にオススメです!

吹きかけたい箇所の汚れを落とし、満遍なくスプレーするだけでOK!

ただし効き目の持続時間が短いのが欠点。
だいたい3〜4時間で切れてしまうので、同じ場所に繰り返し吹きかけなければいけません。

固形タイプ

こちらは置くだけで効果を発揮する優れものです。
鳩被害レベル1〜2段階の方にオススメ。

時間が経つにつれて薬の表面に油分が浮き出て、薬の成分の蒸発を防ぎます。長期間効果が持続するのが特徴です。

また、植物エキスで作られているので、人間に害を及ぼすことはありません。私たちには「ハーブの匂い」に感じられるそう。

設置の際は15cm間隔で置いていきましょう。

ただし、洗濯物などについてしまうとせっかく洗濯した服が汚れてしまうので、設置場所には注意が必要です。
 

スプレーと合わせて使用するとさらに効果がアップします。

ジェルタイプ

一番鳩よけとして強力なのがジェルタイプ。
嗅覚・味覚・触覚(モノによっては視覚も)の4つの面から鳩に不快感を与えることができ、忌避剤の中では最も有効なんです。

持続時間も長く、設置してから1年以上効果が持ちます。
そのため鳩被害レベル3〜4の方にオススメ。

ジェルタイプは直接鳩がやってくる場所に塗るか、容器に入れて設置しましょう。
直接塗る場合は、次のようなコーキングガンという道具を使用します。

以下の写真のように塗る場所に養生テープを貼り、その上にジェルを塗るとお掃除するときもラクですよ!

室外機の鳩よけ対策
ベランダの鳩よけ対策

しかしコーキングガンは便利な一方で、扱いに慣れていないと設置が難しいんです。
特に女性の方や細かい作業が苦手な方は苦戦してしまうかもしれません…。

そんなときはコーキングガンを使用しない、以下の商品がオススメです。

キャップを外して塗るだけなので、カンタンに設置することができますよ!

ただし、いくらジェルタイプが有効と言っても、忌避剤の設置場所や量などで効果は左右されてしまいます
ジェルは20cmほどの感覚で塗って(設置して)いきましょう。

1週間ほどかけて徐々にいなくなるはずです…!

以下の記事では鳩よけグッズを実際に使い、判明したメリット・デメリットを詳しくご紹介しております。
グッズ選びやグッズを使う際の参考になるかと思いますので、気になる方はぜひチェックしてくださいね。
鳩よけグッズ試してみました!使ったから分かるメリット・デメリット

またジェルタイプの忌避剤と合わせて、続いてご紹介する「鳩よけネット」を使った物理的な対策もしておくとさらに効果的ですよ。

なお「みんなのハト対策屋さん」でも忌避剤による対策を行っています。
被害レベルに合った対策をさせていただきますので、不安な方は遠慮なくご相談くださいね!

【最終手段】鳩よけネットを設置する

鳩よけの最終手段として「鳩よけネット」があります。
鳩よけネットは壁にピッタリと密着させて設置することで、鳩の侵入を物理的に防ぐ効果があるんです!

鳩よけネットは四方に密着させて設置

ご自分で設置するならば、こちらの防鳥ネットが太めの糸なのでオススメ。
細すぎると強度が弱くなり、鳩が絡まりやすいというデメリットがあります。
さらに透明な網で目立ちにくく景観を損ねません。

壁に固定するためのスッポンフックと一緒に使用します。

ネットを設置するには、まずフックをベランダの天井・壁などに貼り付けます。

フックを天井に貼り付ける

その後ネットを引っ掛ければ完了です!
風雨で外れてしまわないようにしっかり固定しましょう。

鳩よけネット設置後の写真

一見カンタンそうに見えますが、鳩よけネットは設置に慣れていない方にとっては扱いが難しく、どうしても隙間が空いてしまいがち。

鳩はしつこいため、お気に入り認定した以上、出入り口をあざとく見つけ入りこもうとします。
隙間が開いてしまったり、ネットを吊るしたりするだけだとカンタンに中に入れてしまい効果はありません。

そのためご自分で設置した方の中には「せっかくお金をかけて設置したのに鳩に再侵入された!」というケースが多いんです。

さらに高所での作業が多いので転落の危険性もあります…。

ですので「しっかり鳩よけしたい!」という場合は、鳩対策のプロに依頼するのも手ですよ。
▶︎プロに鳩よけを依頼する!

鳩よけ対策をする上で

鳩よけ対策は、鳩の習性や被害状況を理解して取り組むことで効果が出ます。

世の中にはたくさんの鳩よけ対策グッズが出ていますが、「安いから、カンタンそうだから」という理由で状況に合っていない対策グッズを購入しないように気をつけてくださいね。

でないと対策に失敗し、逆にお金も時間もムダになってしまいますので…。

また、鳩対策する上でグッズ等を揃えることよりもまず大事なのは「フン掃除」です!

対策グッズを設置してるのに散らばった鳩のフンはそのまま…これではせっかく用意したグッズの効果もなくなってしまいます。

鳩のフン掃除の重要性や、詳しいフン掃除の方法はこちらの記事に書いてあります。合わせてご覧くださいね。

さらに、今回紹介したもの以外の様々な鳩よけグッズや正しい設置法を紹介した記事もあります。ご参考にどうぞ!

「自分で色々やってみたけど、ちょっと厳しいかも…」
そのような場合はお早めにお問い合わせください。

なぜなら鳩の被害は放っておくとどんどん酷くなるからです…!

鳩被害に気付いてから2ヶ月以上放っておいて、私たちが施工に行った時には長靴の半分ほどまでフンで埋まってしまう。
これまでにはそんなケースもありました…。

少しでも「やばいかも」と思ったらお気軽に相談だけでもしてみてくださいね
あなたのお力になってみせます!
▶︎「みんなのハト対策屋さん」に相談する場合はコチラ

この記事を監修したハト対策の専門家

スタッフ

遠藤とおる

鳩よけ対策グッズは正しく使えば効果を発揮しますが、設置する方の多くは正しく使えていません…。今回ご紹介した方法を参考に、しっかりと対策グッズを設置してくださいね。より効果の高い鳩対策をしたい方は、鳩専門業者に相談することをオススメします。

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